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それは、「進化の記録」でもある。

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肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯 Evolutionary-record

肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯

もしあなたが人生を楽しみたいと心から思っているなら、ダイエットではなく肉体改造に取り組むべきだ。トレーニングは確かにキツいが、継続さえすれば人生は本当に変わる。

この投稿では、肉体改造に取り組んだ理由や過去の失敗談、そして失敗の末見つけた継続の攻略法を紹介する。

あなたは、肉体に関する「残酷な事実」をご存じだろうか?

肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯 Evolutionary-record

「人間の身体は30代から目に見えて劣化しはじめ、40代を超えると猛烈に劣化する」

…これはあくまで私個人の経験に基づく感想だ。しかし、仕事やプライベートでお会いする方々と話をしていると、同じような感想を抱いている人は本当に多いと実感するのも確かだ。

スポーツ庁(以前は文部科学省)では毎年「体力・運動能力調査」を実施し、その結果を公開しているが、内容を見ると男性は高校生くらい、女性はなんと中学生くらいの年齢をピークに身体のパフォーマンスは低下していくことが分かる。

以下に「体力・運動能力調査」へのリンクを貼っておく。是非一度、時間を取って見て頂きたい。

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1409822.htm

もちろん、劣化が始まる年齢や程度に個人差はあるだろう。だが、何もしなければ成人を迎えた頃には既に身体の劣化は始まっているのだ。この残酷な事実は決して忘れてはならないと思っている。

体型が崩れ、のちに顕在化した「異変」

では、私自身はどうだったのかを振り返ってみたい。

私は働き出してからずっとオフィスワークをしている。仕事で身体を動かすことはほとんどない。30代になってからは仕事が忙しくなり、プライベートで身体を動かすことも激減した。喫煙者であり、酒も飲む。間食はあまりしないが、よく食べる。

こんな生活を送った結果、30代後半から目に見えて体形が崩れ出し、40代に突入してからは誤魔化しようのないメタボ体型になってしまった。

「昔に比べて…」と周囲から言われるのは当然嫌な気分だし、何より自分自身が醜く崩れた己の姿に嫌悪感を抱いていた。だが、激務で時間が無いと自分自身にも周囲にも言い訳を続け、メンテナンスを怠っていた。

そのまま数年間を過ごすうちに、体型が崩れたこと以上に切実な問題が発生した。

それは、身体を動かすことが次第に辛くなってきたこと。そして、疲れが取れない身体に変わってしまったことだ。

自覚症状が出てくるのに比例して体重および体脂肪率は上昇を続け、γ-GTPや中性脂肪の値はちょっと多いどころか即精密検査を勧められるほどの「異常値」を示すようになっていた。

肉体を改造しなければダメだと気付かされた「ある出来事」

多少太るくらいなら仕方ない…と自分に言い訳し続けていたものの、自分の身体が「異常」だということを自覚すればさすがに放置は出来ないものだ。

渋々だが、自分を変えるべく行動を起こしたのが2016年9月のこと。当時のデータは下表の通りだ。

※このテーブルは右にスクロールする。

項目 数値
測定日 2016/9/5
身長 170.5cm
体重 76.6kg
体脂肪率 27.4%
BMI 26.5

まずは食事制限(朝食置き換えダイエット)に加え、週2~3回程度、約2kmのコースをウォーキングするなど、軽い運動を取り入れてみた。

ご覧の通り完璧な肥満だったので、2~3kgの減量はすぐだった。
開始から約1か月後のデータは下表の通りだ。

※このテーブルは右にスクロールする。

項目 数値
測定日 2016/10/2
身長 170.5cm
体重 73.0kg(-3.6kg)
体脂肪率 26.1%(-1.3%)
BMI 25.3(-1.2)

確かに、体重や体脂肪率は下がった。だが、一番気にしていた体調そのものの改善や、疲れからの回復といった部分での成果を実感することは出来なかった。

成果が見えない状態で、食事制限や運動を続けるのは苦痛以外の何物でもない。色々と情報を漁り、トレーニングメニューを色々と試す中で愕然としたことがある。

それは、たった1kmもジョギングが出来なかったこと。そして、腕立て伏せや腹筋が5~6回しか出来なかったことだ。

20代の頃は2~3km程度のジョギングは「準備運動」で、5km走るくらいなら何でもなかった。
腕立て伏せや腹筋にしても、各々20回×3セット程度なら余裕だったのに…10数年ロクに運動しなかった肉体は、完全に劣化していたことを痛感させられた。

この1件で私は悟った。疲れづらいタフな身体を手に入れたければ、それ相応に身体を鍛え続けるしかないということを。それはつまり、劣化した肉体を改造する必要があるということだ。

成果の後に味わった、2度の挫折

肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯 Evolutionary-record

こうして食事制限を続け、さらに運動の負荷を上げながら肉体改造に励んで半年後の2017年4月…ようやく自分でも体調の良さを実感できるようになった。そして体型も目に見えて変わった。

※このテーブルは右にスクロールする。

項目 数値
測定日 2017/4/5
身長 170.5cm
体重 68.7kg(-7.9kg)
体脂肪率 24.0%(-3.4%)
BMI 23.8(-2.7)

ここまでを見ると、一見順風満帆に見えるかもしれない。
…しかし、その後待っていたのは挫折の連続だった。

・2017年:初夏に膝を痛めたことがきっかけで、それ以降ほとんど運動しなくなった。
・2018年:2月からジム通いを始めたが、夏に膝や腰に痛みが生じ、以降ロクに運動せず。

結果はもちろん、見事なリバウンド…こんな挫折を繰り返してきた。

医者に行っても、痛みが引くまで運動を控え、今後は無理のないようにとしか言われない。
整体に行っても、施術直後は良くなったように感じても、効果は長続きしない。

故障への恐怖とストレス、そしてなかなか上がらない復帰へのモチベーション…約1年半もの間、こんな挫折の日々を過ごしてきた訳だが、今(2019年8月)は身体と上手く折り合いを付けながら肉体改造の真っ最中だ。

今回は何故継続出来ているのか?それは継続への攻略法を見つけたからだ。

挫折の原因を深掘りし、見つけた2つの「攻略法」

肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯 Evolutionary-record

これ以上の挫折を味わいたくない…その一心で、私は挫折した原因を冷静に振り返ってみた。2018年暮れのことだ。

・直接的な原因は身体の痛み(故障)だが、そもそも何故故障したのか?
・故障してから復帰に至るまでの行動や思考は?

…記憶をたどり、考えをめぐらすうちに出てきたキーワードが2つあった。

1つ目は、「素人の独学」。そして2つ目は「本能的欲求」だった。

攻略法1:正しいやり方を身に付ける

仕事/趣味を問わず、物事を上手くやるために真っ先に取り組むべきこととは「正しいやり方を身に付けること」だ。

インターネット上で検索すればほとんどの情報がタダで手に入る時代とは言え、素人がネット上の情報を見るだけで正しいやり方を身に付けられるとは限らない。まして運動は、故障の危険と常に隣り合わせだ。

故障の原因を考えるうちに、私は独学で正しいやり方を身に付けられるレベルではないという考えに至った。ならば解決策は、「専門家に正しいやり方を教えて貰うこと」になる。

攻略法2:己の本能的欲求を特定する

そしてもう1つのポイントは、自分が本当に求めているものが何かを掘り下げ、明確な目標設定をしていなかったことだ。

「易きに流れる」と言う言葉の通り、人間はもともと怠惰な生き物だ。
トラブルが発生してもリカバリーし、先に進むという強い意思を持ち続けるには、自分自身の本能的欲求を知る必要があるのだ。

あなたも聞いたことがあるかもしれないが、欲求には表面的なものと本能的なものとがある。

ダイエットを例に挙げれば、「痩せたい」というのはあくまで表面的な欲求だ。
一度は痩せてもリバウンドする人が多いのは、表面的な欲求だけで自分を律し続けるのは困難であることを示す好例だ。

それに対して長続きしている人は、「痩せた後の自分が手に入れられるもの」を明確にイメージした上で行動する。
それは理想のパートナーを獲得することかもしれないし、売上をアップするためかもしれない。
(「手に入れられるもの」の定義は人それぞれだ)

ポイントは、自分が本能的に欲するものが予想通り(あるいは予想以上)の価値だったなら、簡単に手放しはしないということ。だから継続するのだ。

攻略法の実践が、「3度目の正直」につながった

攻略法が見えたところで、2019年早々に私は再び行動を起こした。

トレーニングメニューはジムのトレーナーに提案してもらうように変えた。毎月InBody(脂肪や筋肉量はもちろん、体水分量なども測定可能な高精度体成分分析装置)で身体の状態を可視化し、メニューをメンテナンスする。ここ数ヶ月間は月1回パーソナルトレーニングを行い、フォームチェックやメニューの見直しを専門家にサポートしてもらっている。

また、自分の本能的欲求を把握し、明確な目標設定を行った。
肉体改造に取り組み、体力が向上することで得られるもの。そして、体型が絞れることで得られるもの…各々を明確にした上で毎月のデータ(これが1か月の実績だ)と見比べ、進捗を把握する。

こうした取り組みの結果、(まだまだ道半ばだが)体力/体型とも肉体改造に取り組んでから最高値を更新し続けている。

成果が可視化されれば、当然モチベーションは上がる。結果としてジム通いが継続出来ているのはもちろん、自分の身体に関する関心も高まるという良いサイクルが生まれたのだ。

継続の攻略法が実践を可能にし、成果へと導いてくれる

肉体改造を成功に導く「攻略法」発見までの経緯 Evolutionary-record

ここまで読んでくれたあなたは、肉体改造に興味があるのだと思う。
是非、肉体改造に取り組んでみて欲しい。本当に、人生が変わる。

問題は、肉体改造は決して楽ではないことだ。継続することが一番の課題だが、「攻略法」はある。
攻略法の一例は、今まで述べてきた通りだ。

肉体改造によって本当に手に入れたいものは人それぞれなので、自分に合わせたカスタマイズは必要になる。だが、本質的な部分は同じだ。本質を理解したら、あとは実行するだけ。

このサイトでは、今後も私自身が肉体改造を実践する中で役立った情報をアップしていく。だが、フォームや負荷設定などのテクニカルな内容は基本的に書かない。私は専門家ではないからだ。

そうではなく、あるメニューを取り入れたことで自分の肉体がどう変化したのか…例えば、痛みが解消された、脂肪量が減った、筋肉量がアップした、柔軟性が向上した、等々。こうした成果や継続するために役立ったポイントをエビデンス(記録)を交えながらアップしていこうと思っている。

気になる情報が見つかったら、専門家の協力を得ながらあなた自身のものにして頂ければ良いと思う。肉体改造に取り組みたいと考えている、あるいは継続が難しいと考えているなら、参考になる情報が1つや2つはあるはずだ。

不定期更新にはなるが、時間のある時にでも一つの事例としてチェック頂ければ幸いだ。

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