成果を求めるなら思考力を鍛えるべき。その2つの理由とは?
成果を出すためには、まず行動する必要がある。
しかし、行動しても思うような成果が出なかった…こんな経験はなかっただろうか?
実は、成果を出すには行動を起こす前後の思考が重要な役割を果たしている。
この投稿では、その理由を解説していく。
目次
そもそも、思考とは何か?そして、思考力とは何か?
まずは「思考」という言葉の意味を再確認しておきたい。
デジタル大辞泉によれば、思考とは以下の意味を指す。
1 考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。「思考を巡らす」「思考力が鈍る」
2 哲学で、広義には、人間の知的精神作用の総称。狭義には、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する知性の働きをいう。
3 心理学で、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する心の働きや機能をいう。
私は哲学者でもなければ心理学者でもないので、上記2と3については語れない。
当サイトで扱う「思考」とは、1の「経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること」を指す。
それでは、「思考力」についても再確認しておきたい。
大辞林 第三版によれば、思考力とは以下の意味を指す。
「思考する力。考える能力」
上記「思考」の意味を踏まえて言い換えれば、この投稿で言う「思考力」とは「経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせる力・能力」という意味になる。
思考力を鍛えるべき2つの理由
前置きはこのくらいにして、早速本題に入ろう。
私はサラリーマン生活二十数年を経て、現在小さな事業を営んでいる。事業を運営する上では常に行動が求められる。行動しなければ何も得ることは出来ないからだ。とは言え、いざ行動してみると様々な問題に直面するものだ。
問題に直面したら、決して放置はしておけない(後々、状況がさらに悪化するケースが大半だ)。
真正面から向き合ったり、回避したりと対処法は問題により異なるが、結局は問題を乗り越え先に進まなければならない。
では、問題を乗り越える際にカギとなったものは何か?それは「行動」ではなく、「思考」だった。
もちろん、行動し続けることは必須だ。だが、行動だけでは正解に辿り着くのは難しい。
・正解に辿り着く可能性が高いのはどの方法か?
・行動を起こすベストなタイミングはいつか?
…こうした思考を巡らせ、実行に移す。場合によっては見直す。このようなプロセスを回すことで困難を乗り越えてきた。
こうした経験から、思考は「深め・広げる」ことが重要だとの結論に辿り着いた。
その理由は2つ。以下にご説明したいと思う。
理由1:感情だけで突っ走っても成功する確率は極めて低い
人間は、怠惰で新しい物事への挑戦を嫌う生き物だ。同じ環境で長期間過ごすほど、その傾向が強くなる。
だが、誰しも人生何度かは新たなチャレンジが必要な状況に陥る。それは仕事かもしれないし、趣味やちょっとした日常生活の変化かもしれない(動機や起こす行動は人それぞれだ)。
新たなチャレンジへの原動力…最初の一歩を踏み出させるのは感情だ。何かをしたい、あるいはしたくないという欲求が感情を動かし、人間を行動へと駆り立てる。
ただ、、、欲求だけで突っ走っても望み通りの結果を得ることは難しい。何故なら、ほとんどの物事には成果を出すための「方法(知識や技術)」が存在するし、タイミングというものがあるからだ。
知識や技術の習得は面倒だったり多くの時間を要したりと、人間のやる気(感情)を削ぐ要素が多い。そのため、途中で挫折したり、望むほどの成果を得られなかったりするのだ。
そして、これまた面倒なことにほとんどの物事には「時合い」というものが存在する。
望むような成果を出すためには、行動すべきタイミングがあるのだ。
結果を出すためには、感情を冷静にコントロールしつつ、必要な知識や技術を習得し、その時に備える必要がある。そのために必要となるのが思考なのだ。
理由2:常に他者の存在を意識しなければ成功し続けることは不可能
思考を鍛えるべき2つ目の理由は、他者の存在だ。
無人島でたった1人暮らしているならともかく、ほとんどの場合、人間は生活する上で他人と関わらざるを得ない。
大抵の場所には他の人間がいる。他人のことを考えず、自分の好き放題に振る舞っていれば、待っているのは社会的制裁だ。
制裁とまではいかなくても、他者への配慮が無い人だと認識されれば大きな損失を招く。
プライベートはもちろん、仕事でも支障が出る。
欲求というものは、ほとんどの場合自分自身が対象だ。豊かな暮らしをしたいとか、素敵なパートナーを見つけたいとか、社会的に認められたい…これらの欲求の主語は何だろうか?ほとんどの人が「自分」と答えるはずだ。自分以外の人間で対象になるのは、せいぜい家族までだろう。
自分のことを最優先する人々が集まって組織やコミュニティは成り立っている。だからこそ他者の存在を意識し、配慮することが必要になる。
もっと言えば、他者にも利益が出るように振る舞いつつ、自分の利益はしっかり確保するような行動が求められるのだ。孫子の言葉通り、「彼を知り、己を知る」※こと。こうした思考を身に付け、磨き続けることが必要になるのだ。
※本来、彼とは敵を指しているが、ここでは敵味方関係なく他者を指す。
成功の方程式とは、感情と思考とのバランスを最適化すること
感情と思考との関係は、車に似ている。
感情とは、スポーツカーのエンジンのようなものだ。スポーツカーが停止状態からものの3秒程度で100km/h以上のハイスピードで走るように、感情というエンジンも爆発的なパワーを秘めている。
しかも、エンジン単体では曲げる・止まるといった制御が出来ないし、燃料が切れれば思いもよらぬところで停止してしまう…こうした部分も、エンジンと感情とはそっくりだ。
そのため、車でいうステアリングやブレーキ、そして適切な燃料供給が必要となる。それが思考だ。
つまり、どんな優れたエンジンでも単体では機能しないのと同じで、人間が高いパフォーマンスを発揮したければ、それに見合った思考力が必要だということになる。
感情が人間を動かし、思考が人間を危険から回避させ、ゴールへと導く。この関係が腹落ち出来れば、思考を深め・広げることの重要性をご理解頂けるだろう。
思考を深め・広げよう。全てはより大きな成果のため
既に取り組んでいる分野において更に経験を重ね、知識を重ねる(深堀する)。
これらの経験や知識を行動に反映してみることで、思考をさらに深めることが出来る。
そして、新たな知識を手に入れ、体験することによって視野が広がる。
視野が広がったら、何らかの行動を起こしてみることで思考は広がる。
思考を深めることで得られるものはより良い成果だが、思考を広げることで得られるものは今まで得られなかった成果だ。
このサイトでは、私の思考を深め・広げてくれた情報を紹介していく。現時点では本がメインになると思うが、ウェブ上の記事や動画など、ためになったと感じたものについてはまんべんなく取り上げていきたいと思っている。
もちろん、あくまで1ユーザーのレビューに過ぎない。だが、実際に情報を手に取り、実践した人間のレビューは多少なりとも参考になる人がいるはずだ。今後もこのような考え方で投稿をアップしていくので、時間があるときにでもチェックして頂ければ幸いだ。